医務
当荘での看取りについて
穏やかで安らかな日々をお過ごしいただくために
かつては多くの方が自宅で最期の時を迎えておられました。しかし、現在の日本では8割以上の方が病院で亡くなられています。厚生労働省は超高齢化多死社会を迎える中、今後病院死が増える事を予測し病院以外の場所、つまり、在宅や老人福祉施設での看取りを推奨しています。
そのような社会的背景があり「看取り介護加算」が平成18年に新設され「看取り介護」を行う介護施設が増え、老人福祉施設の役割は重要となってきています。
当施設でも、老化による心身の機能低下や病気の悪化により、回復が見込めない状態と医師より診断を受けた方に対し、ご本人やご家族の同意のもと平成20年より「看取り介護」を行っています。施設での看取りはご本人やご家族の心身の負担の軽減を最大限に考え、その方の尊厳を十分に配慮しながら、穏やかで安らかな充実した日々を過ごして頂ける事を目的としています。
看取り介護の流れ
① 医師の診断、説明
- 老衰及び体調不良による病態の悪化か ら、医師の診断により回復の見込みが無 い、かつ、医療機関での治療の必要性が 薄いと判断された場合、医師より現在の ご本人の状態について説明があります。
② ご家族の意思の確認
- 入所時に意思を確認させて頂いています が、医師が看取り期と判断された時、も う一度ご家族の意思を確認させて頂きま す。
③ 看取り介護計画書の作成
- 看取り介護を行うにあたり、終末 期に向けての、ご本人およびご家 族の意思を確認させて頂きます。 それに基づいて計画書担当者が 「看取り介護計画書」を作成し ます。 計画書の内容について、ご本人 及びご家族に詳細に説明させて 頂きます。
④ 看取りの実践
看取り介護計画書の内容に基づ き、医師との連携を図りながら 介護を行います。
⑤ 看取り際の取り組み
- 息を引き取られた後は、医師によ る死亡確認後に身支度を整えさせ て頂きます。
ご本人とご家族の意思を尊重します
残されたこれからの時間を悔いの無いように過ごして頂きたく意思を伺います。
どのように過ごしていきたいか、またご家族が、最後にしてあげたい事あればお聞かせ下さい。
(例)
面会
会いたい人に会ってもらう。
(夜遅くの面会も一方連絡を頂ければ、面会可能です)
外出
思い出のある場所(実家、自宅など)、先祖代々のお墓参りなど
嗜好
ご本人が大好きだった物(ラーメン、饅頭、アルコール類など)
ご家族の心配事や不安があれば何でもお聞かせ下さい。
相談員、介護支援専門員、看護師、支援員などがご相談に応じます
ご家族様へ
- ご希望があれば、居室にソファーベッドを置き、ご利用者と一緒に過ごして頂く事ができます。
- 和室で休憩したり、泊まっていただくこともできます。
- 寝具代1回50円頂く事になります。 お風呂やシャワーもご利用頂けます。
ご希望があれば、ご家族の食事を準備させて頂きます。(写真は1例です)
- 朝食304円
- 昼食454円
- 夕食454円