整形外科

整形外科を受診される方へ

予約の方法

初診予約

地域の医療機関(かかりつけ医)に紹介状を書いていただき、その医療機関を通じて当院地域医療連携室へFAXで診察予約を依頼して下さい。
※紹介状をお持ちでも、予約がない場合は、原則、後日予約となります。

再診予約

当院での治療が継続して必要な方には次回の診察予約をしています。
次回予約が入っていない患者さんが診察を希望される場合は、初診同様の手続きが必要です。


予約のない方の受診について
(毎週金曜日のみの対応。ただし、休日、年末年始等は除く。)

整形外科は予約制をとっていますが、金曜日に限り、受診予約のない方についても、診察させていただきます。受入人数は当面、1日あたり10人程度とします。
当日来院された際に当日予約いたします。
(受付時間:午前8時45分〜11時30分まで)
以下の点をご了承のうえ、来院ください。

  • 電話では診察の受け付けはできません。
  • 医師の指名はできません。
  • 当日予約いたしますが、事前に予約を取られている方が優先されますので、予約時間がずれ込み、お待ちいただくことがあります。
  • 大変混み合っている場合等、容体によっては診察が翌週になる場合があります。
    その場合、翌週以降の予約を取らせていただきます。
  • 初診の方で紹介状をお持ちでない場合、初診料に別途加算(¥2,600-)させていただきます。

なお、ご不明な点は、当院医事課へお問い合わせください。
平成29年11月30日

整形外科の特色

近年の人口の高齢化とともに、変形性関節症、脊椎疾患、関節リウマチなどが増加してきております。地域の中核病院として、これらの診療にあたり、手術的治療を中心とした治療を行っております。 当院では以下のような疾患を扱っております。

  1. 変形性股関節疾患
  2. 変形性膝関節疾患
  3. 脊椎疾患
  4. 関節リウマチ

スタッフ紹介

氏名 役職 卒業年次 専門医資格など 専門領域
橋本 靖
  • 院長
昭和58年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医・脊椎脊髄病医・スポーツ医・運動器リハビリテーション医・脊椎内視鏡下手術・技術認定医
  • 日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
  • 日本リウマチ財団認定リウマチ登録医
  • 厚生労働省認定 臨床研修指導医
  • 義肢装具等適合判定医師
  • 中部日本整形外科災害外科学会 評議員
  • NPO法人 兵庫脊椎脊髄病医療振興機構 理事
  • 神戸大学 大学院医学研究科連携大学院 リハビリテーション運動機能学 客員教授
  • 脊椎外科
  • 股関節外科
  • スポーツ外傷・障害
高橋 光彦
  • 整形外科部長
平成5年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医・脊椎脊髄病医・運動器リハビリテーション医
  • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
  • 日本リウマチ学会認定専門医
  • 日本体育協会公認スポーツドクター
  • 臨床研修指導医
  • 四肢変形矯正・骨延長
  • 小児整形外科
  • リウマチ上肢外科
  • 四肢麻痺後再建
北川 篤
  • リウマチ科部長
  • 整形外科部長(兼務)
平成7年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医・脊椎脊髄病医
  • 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 整形外科一般
  • 関節リウマチ
  • 関節外科
  • スポーツ整形外科
島 直子
  • 整形外科医長
平成11年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 国立大学法人神戸大学医学部 臨床講師
  • 日本股関節学会評議員
  • 整形外科一般
  • 股関節外科
山本 潤哉
  • 整形外科医長
平成15年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医・運動器リハビリテーション医・リウマチ医・脊椎脊髄病医・スポーツ医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 整形外科一般
  • 脊椎外科
戸田 光紀
  • 整形外科医長
  • リハビリテーション科医長(兼務)
平成17年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医・運動器リハビリテーション医・リウマチ医
  • 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
  • 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医・臨床医
  • 兵庫県立身体障害者更生相談所嘱託医
  • 義肢装具等適合判定医師
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 整形外科一般
  • 関節外科
  • 切断・義肢・装具
井口 貴雄 イノクチ タカオ
  • 整形外科医長
平成20年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医
  • 整形外科一般
  • 関節外科
丸野 文雅
  • 整形外科医長
平成21年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医・リウマチ医
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 関節リウマチ・整形一般
  • 肩関節
  • 関節外科
神村 真人
  • 整形外科医長
平成23年
吉川 遼
  • 整形外科医長
平成25年
中元 健一
  • 整形外科医師
平成26年
  • 整形外科一般
田中 悟
  • 整形外科医師
平成28年
金澤 慎一郎
【非常勤】
  • 整形外科部長
平成元年
  • 日本整形外科学会認定整形外科専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医
  • 義肢装具等適合判定医師
  • 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 整形外科一般
  • 小児整形外科

整形外科の紹介

整形外科とは?

整形外科は頭部以外の骨・関節・筋肉など運動器の痛み・変形・機能障害を治療対象とします。その範囲は広く、骨折・脱臼や腱・靱帯損傷などの外傷性疾患、腰椎・頸椎の疼痛や機能障害、骨粗鬆症などの代謝性疾患、手の外科、リウマチや変形性関節症などの関節疾患、小児整形外科、足の外科、スポーツ傷害、種々の疾患による切断と義肢・装具、脊髄損傷など多方面にわたっています。近年の人口の高齢化とともに、変形性関節症、脊椎疾患、関節リウマチなどが増加してきております。当院はリハビリテーション分野での優位性をいかし、整形外科各分野の専門家をそろえて、これらの診療にあたっています。

当院の整形外科の特徴

変形性股関節症・膝関節症などに対する人工関節置換術(詳しくは人工関節センターのページをご覧ください)、関節リウマチの患者さんに対する四肢関節形成手術、腰椎や頸椎などの脊椎疾患に対する手術、靱帯損傷などのスポーツ傷害に対する手術の患者さんが多く受診されます。これらの手術的治療は3階東西の一般病棟100床に入院して行っております。また脊髄損傷の患者さんに対するリハビリテーションや、上肢・下肢の切断患者さんに対するリハビリテーションである義肢・装具などの治療も全国的に有名で、日本全国から患者さんがこられます。こちらは4階の特別病棟50床を使用しています。さらにセンター全体として手術的治療やリハビリテーションの方法、義肢・装具の改善に向けて職員が一体となった研究チームを作り、障害を持たれた患者さんが1日でも早く持てる機能を回復され、ご自宅に帰ることができるように看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなどの職種と連携をしてチーム医療・チームリハビリテーションに取り組んでいます。一方で、それぞれの病院の得意分野の違いから、当院以外の病院で治療されたほうが患者さんにとって良いと判断した場合や患者さんからのご希望がある場合は、すみやかに適切な医療機関をご紹介しています。

当院整形外科治療と術後リハビリテーションの特徴

関節外科

3階の東西の病棟合計100床は一般整形外科病棟として関節や脊椎の慢性疾患を中心に、スポーツ傷害や骨折などの整形外科疾患に対する手術治療を行っています。総手術件数の半数以上は関節疾患の手術です。特に人工関節手術は関節の痛みを和らげ安定した手術成績が得られており、近年手術件数が飛躍的に増加してきております。当院は兵庫県下の病院では最も多い手術実績を挙げており全国的にも手術実績の上位に位置づけられております。術前から身体機能評価を行い、手術別クリティカルパスを基本に、それぞれの患者さんの状況に応じた術後のリハビリテーションを行っています。術後の入院期間は術後のリハビリを含めて、通常人工股関節で5〜6週、人工膝関節で4〜5週を要します(詳しくは人工関節センターのページをご覧ください)。
スポーツ傷害に対する関節鏡視下手術も行っています。鏡視下手術は半月損傷、離断性骨軟骨炎、関節遊離体のほか関節リウマチ等の関節炎も対象としています。膝関節では鏡視下半月部分切除術および縫合術等の半月板手術、鏡視下靭帯再建術を行っています。関節鏡視下手術は手術侵襲が少なく、関節機能の早期回復に貢献できる手術法です。術後の平均入院期間は半月部分切除術で3〜5日を要します。

脊椎外科

脊椎疾患に対しては、近年の人口高齢化に伴って有病率も増加している腰部脊柱管狭窄症などの腰椎慢性疾患を中心に対応しております。 頚椎前方固定や脊柱管拡大術など頚椎手術や胸椎前方固定術など胸椎手術、椎弓切除術やヘルニア摘出術など腰仙椎手術を行っています。当院では他院からの手術的治療が必要な紹介患者さんが多く、手術前にはMRIやCT検査、脊髄腔造影検査など必要十分な検査を施行し、綿密な治療計画を立案して手術に臨んでおります。手術後の後療法もクリティカルパスに沿って行い、術後の入院期間は、腰椎椎間板ヘルニアでは2〜3週(後述する内視鏡手術ではさらに入院期間短縮が可能になっています)、腰椎椎弓切除術では3〜4週、腰椎固定術では4〜5週、頚椎手術では2〜3週を要します。

切断・義肢装具
写真 インテリジェント義足
図1:インテリジェント義足

当院では切断(上肢、下肢、あるいは多肢)の患者さんに対し、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、リハエンジニア及び医療ソーシャルワーカーといった多職種がチームを組んでリハビリ医療に取り組んでいます。兵庫県下だけでなく全国から患者さんが専門的なリハビリを受けるために受診されます。他の病院では対応が困難な方の紹介受診が多いことも特徴のひとつです。
下肢切断の患者さんに対しては、入院のうえ早急に仮義足を作成し歩行訓練を行います。大腿切断の場合、膝関節の代わりとなる膝継手を使用した義足を作成しますが、近年の義肢装具の発展により膝継手の種類も多岐にわたっています。その中より患者さんの状態に最も適した膝継手を選択して義足を作成していきます。膝継手の一つとして、世界で初めてのマイクロコンピュータ制御義足であるインテリジェント義足(図1)は、当センターで研究開発されたものであります。専用のインテリジェント義足を使用したリハビリプログラムを有し、訓練を提供しています。そのほか義足を使用したスポーツ活動(例えばランニング、サッカーなど)の支援も行っております。下腿切断に対しては、術後早期よりシリコンライナーを用いて断端の成熟を図り、義足訓練期間を短縮させる方法を、症例を選んで行っております。

写真 筋電義手
図2:筋電義手

上肢切断の患者さんに対しては、当院独自のシステムとして、入院後早急に能動義手の仮義手を作成し義手訓練を行います。また、前腕切断の患者さんに対しては全国に先駆けて筋電電動義手(図2:筋電義手)訓練ができる体制を作っております。

義肢は切断の患者さんの生活に密接に関係することから、切断の患者さんのニーズに応じた義肢の処方作製、リハビリを心がけています。常に世界の最新の知識と情報を収集し、切断の患者さんに反映できるようなリハビリ医療を目指しています。当院で取り組んでいるロボットリハビリテーションについてはこちらをご覧ください。

脊髄損傷

当院では開設以来1500人以上の脊髄損傷患者さんの治療実績があり、日本でも有数の専門病院です。平均すると年間約30名前後名の頚髄損傷患者さん(リフターを設置した病室を主として利用)と約20名前後の胸・腰髄損傷患者さんが入院します。入院後は、医師、セラピスト、看護師、医療ソーシャルワーカーの各専門職とカンファレンスを行い、残存機能など色々な要因を総合的に判断し、適切なゴール設定を行い、それに向けてチームアプローチによるリハビリを進めています。リハビリ経過中には、随時再評価とそれに伴うゴール設定の変更の可能性があります。入院リハビリ期間は頚髄損傷患者さんで約4から6ヶ月、胸・腰髄損傷患者さんで2から3ヶ月で、在宅復帰を原則としています。入院中は在宅復帰に向けて、環境整備・介護指導を含め、福祉機器や福祉サービスの導入についてのアドバイスを行います。必要に応じて総合相談室の保健師・セラピスト・医療ソーシャルワーカーが住宅訪問や助言を行います。退院後は、当センター内にある身体障害者更生施設(病院ではありません)に入所し、自動車運転訓練(免許証の取得はできません)やスポーツ活動など社会生活力を高める訓練を継続して行うこともあります。
脊髄損傷患者さんの厄介な合併症のひとつに褥創があります。病院内に専門チームを作り、褥創の治療を行うと共に、褥創に対する理解を深めて頂くための褥創教室を開催し発生の予防に努めています。最近では、脊髄損傷不全麻痺患者さんに対する新しいアプローチによる歩行訓練を提供しています。全国的にも限られた施設しか実施されていない訓練方法です。但し誰にでも実施可能なわけではありません。対象となる患者さんに同意を得た上でロボットスーツHAL(Hynrid Assitive Limb)を装着し歩行訓練を行うものです。詳しくはこちらをご覧ください。

平成29年整形外科実績(平成29年4月〜30年3月)

手術実績(手術手抜ベース)

手術分野 手術件数
人工関節計 298
人工股関節置換 129
人工股関節再置換 11
人工骨頭置換BHP 2
人工膝関節置換 152
人工膝関節再置換 3
人工片側膝関節置換 1
人工関節除く計 189
ヘルニア摘出術 2
脊椎固定(後方) 22
脊椎椎弓切除 1
脊椎椎弓形成術 9
拡大開窓 0
MED(内視鏡下腰椎椎間板摘出術) 8
BKP(経皮的椎体形成術) 4
骨接合 8
関節鏡視下手術 12
靱帯断裂形成(ACL等) 0
靭帯・腱 51
抜釘 4
骨移植 25
その他 43
総数 487

4階東病棟(整形外科・泌尿器科混合病棟:50床)

疾患 患者数 FIM評価法による身体機能改善度
入院時 退院時
脊髄損傷
頚髄損傷 14 64.75 (N=12) 83.86
胸髄損傷 21 74.45 (N=16) 95.55
腰髄損傷 2 88.0 (N=1) 106.0
切断
上肢切断 10
下肢切断 10

※表にある入院患者数は平成29年4月から平成30年3月までに上記疾患のリハビリ目的に整形外科で入院した患者数です。FIMの点数は、すでに退院された方を対象としたものです。

トピックス

1. 脊椎疾患に対する内視鏡手術

図3 内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア切除イメージ図(メドトロニックソファモアダネック(株)より)
図3 内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア切除イメージ図
(メドトロニックソファモアダネック(株)より)

最近はどの医療分野でも、低侵襲治療がさかんになってきています。脊椎疾患の分野でも例外ではなく、内視鏡を使用して小さな創で手術を行い、術後の疼痛を軽減し、早期の社会復帰を目指すことができるようになっています(図3)。当院でも脊椎内視鏡手術の機材を導入し、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった腰椎疾患に対応することができるようになりました。
手術は全身麻酔下に、背部の約2cm足らずの小さな創より内視鏡用の管を挿入し、鏡視下に小さなドリルで椎弓を削り神経の除圧を図ったり、鉗子により椎間板ヘルニアを切除したりすることができ、神経由来の疼痛や麻痺・しびれなどを改善することができます。手術時間は通常の開創手術より多少長くなりますが、出血が少なく術後の痛みや安静期間を低減することが可能です。
手術は日本整形外科学会の内視鏡認定医が担当しますので、腰痛に由来する下肢のしびれや痛みでお悩みの場合は、一度当院整形外科へご相談ください。
(受診の方法については、当院地域医療連携室にお尋ねください。)

2. 脊椎圧迫骨折に対する最小侵襲手術(経皮的椎体形成術)

わが国では高齢化により、骨粗鬆症の患者も増加しています。骨粗鬆症は骨がもろくなる病気です。骨粗鬆症になるとちょっとした転倒などで骨が折れやすくなります。もっとも折れやすいのが脊椎(背骨)であり、圧迫骨折といって骨がつぶれて変形してしまい、背中の痛みを伴います。
当院では脊椎圧迫骨折を対象とした経皮的椎体形成術;BKP(Balloon Kyphoplasty)を施行することができます(図4)。この治療は全身麻酔下に、背部に2か所の約5mm程度の小さな創だけで行う最小侵襲手術です。骨折椎体の中に特殊なバルーンを挿入して椎体内で拡張させることにより、椎体高の復元を図ることができます。バルーンを抜去後、椎体内に形成された空洞の中に高粘度で視認性の高い骨セメントを低圧で充填し、骨折した椎体の不安定性を除去する手術法です。手術はおよそ1時間足らずで終了します。
痛みの改善や日常生活動作の回復が期待できる治療方法です。

図4 経皮的椎体形成術イメージ図(メドトロニックソファモアダネック(株)より)
図4 経皮的椎体形成術イメージ図
(メドトロニックソファモアダネック(株)より)

3. 上肢・下肢手術に対するエコーガイド下神経ブロック麻酔

図5 エコーガイド下腕神経叢部神経ブロック麻酔イメージ図 黄色く色づけしているのが神経
図5 エコーガイド下腕神経叢部神経
ブロック麻酔イメージ図
黄色く色づけしているのが神経

手術時の麻酔(鎮痛)に関しても低侵襲の考え方は浸透しています。神経ブロックなどで手術部位の局所的な鎮痛を得て手術を行う方法は以前からありました。最近は超音波(エコーとも呼ばれます)画像の解像度が向上し、末梢神経を描出しやすくなり、超音波画像下に確認しながら神経をブロックする方法が普及してきています。一般的に神経ブロック麻酔のメリットとしては、全身に与える影響が少なく(周術期の食事制限なども少なくなります)、入院期間短縮に結びつきます。また数時間は麻酔効果が持続するため、術後鎮痛剤使用も減らせます。症例によってはカテーテルを留置して数日間の除痛を図ることも可能です。対象部位は上肢では肩関節以遠のほぼ全体が適応になり、下肢では膝関節より遠位が良い適応になります。一方、二肢以上同時手術は麻酔薬使用量が多くなるため原則不可となります。全身麻酔に比べると全身への影響は少ないですが、神経ブロック麻酔時には麻酔薬中毒に注意が必要です。超音波画像下でのブロックでは、注射薬の神経周囲への拡がりを超音波画像で確認しながら実施しているため(図5)、この麻酔薬中毒の発生を防ぐことが可能です。

4. 骨延長・四肢変形矯正

生まれつきの原因や、外傷後などの原因でおこった四肢短縮・変形に対して、自身の組織による修復(再生)をはかるものです。手術で創外固定(イリザロフ創外固定など)を装着して緩徐な組織伸張によって自己の組織再生を誘導します。治療の詳細については患者さんへの手引き書(PDF:495KB)をご覧ください。

整形外科 業績