病院長挨拶

写真 院長 橋本 靖
院長 橋本 靖

平成29年4月に、兵庫県立リハビリテーション中央病院の院長に就任いたしました橋本靖でございます。これまで整形外科医として長年急性期病院の診療に従事する傍ら、地域連携パスなどを通じて地域の診療所との連携や回復期のリハビリテーション医療などにも携わってまいりました。この度さらにリハビリテーション医療の中心現場に身を置くことになり、身の引き締まる思いです。県内でのリハビリテーション医療の模範として誇れるような医療施設の運営に、微力ながら尽力させていただきたいと存じます。

さて、兵庫県リハビリテーション中央病院は、昭和44年10月に県政100年の記念事業として、当時の「兵庫県玉津福祉センター」内にその附属病院として開院しました。
当初は病床数94床に過ぎませんでしたが、その後、現在当院の名誉院長である澤村誠志 先生も含めて歴代院長のもとで発展をとげ、平成4年に300床の「リハビリテーション中央病院」として現在の地に新築開設されました。また県内にありました「のじぎく療育センター」の閉鎖にともない、それを引き継ぐかたちで平成20年からは院内に小児部門を設置し、「小児リハ」及び国内で他に例のない「子どもの睡眠と発達医療センター」として30床の小児病棟を増設しております。

当院の最大の特徴は、その名に示すとおり安全で質の高いリハビリテーション医療を提供することで、これにより入院から在宅まで一貫した医療サービスを患者さんの立場に立ったチームアプローチにより実施しています。このことは当院の運営理念(私たちの目指すもの)としてこのホームページにも掲げております。疾患の特徴に即したリハビリテーション医療の遂行のため、入院病床もそれぞれ特色を持たせており、脳卒中などの患者さんを受け持つ回復期リハビリテーション病棟、脊髄損傷や四肢の切断などの重度障害の患者さんを受け持つ障害者病棟、神経難病の方や回復期リハビリテーション病棟への入院条件を満たさない方のための一般病棟、加齢や関節リウマチによる膝や股関節、肩関節の障害がある方や、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった脊椎疾患のために手術や入院加療を必要とされる方のための一般病棟、そして前述の小児病棟など、担当疾患毎に病棟を機能別に振り分けております。

リハビリテーション病院といえば「リハビリ治療しか行っていないのでは?」と思われがちですが、院内には4つの手術治療室を備えており、整形外科による人工関節置換術・脊椎外科手術や泌尿器科での排尿障害の手術治療なども盛んに施行しております。昨年11月には「人工関節センター」を設置し、広く県内から関節障害のある患者さんの紹介をいただけるようになりました。昨今の急性期病院では、医療保険制度の関係から、手術を受ける患者さんの入院期間が疾患毎に事前に細かく決定されてしまい、術後十分な入院リハビリ治療を受けられない場合も見られるようになりました。その点当院では、比較的長く入院リハビリテーションが行えるので、遠方の方でも当院での治療を希望される一因となっています。

当院のリハビリテーション医療のもう一つの特徴に、「ロボットリハビリテーション」があります。ロボットテクノロジーをリハビリテーションに取り入れ、電子制御による義手やコンピューター制御による義足歩行など、最先端の技術による科学的なリハビリ医療が実施され、国内外より大きく注目を集めております。

病院自体は「総合リハビリテーションセンター」の中心部にあって医学リハビリテーションを担っておりますが、周囲には社会リハビリテーションや職業リハビリテーションなどを受け持つ障害者の支援施設が併設されており、当病院で治療後の家庭や社会への復帰にきわめて有利な環境にあります。県内に誇れる便利な医療資源として、ぜひ当院をご利用いただきたいと存じます。