

このたびは当院のホームページを見て頂いて有難うございます。リハビリテーション中央病院は兵庫県立総合リハビリテーションセンター(以下センターといいます)を構成する9つの施設の中で,リハビリテーション医療を推進する中核施設です。現在13診療科と7つの診療支援部門、そしてこどもの睡眠と発達医療センターからなっており、約390名の職員が働いています。
その特徴を一言で言いますと、肢体不自由を中心に障がいをもたれた方を、子どもから大人まで幅広く治療することにあります。具体的には脳卒中の患者さんのリハビリテーションを主として受け持つ回復期リハビリテーション病棟が100床、脊髄損傷や四肢切断など重度障害の方の障害者施設等一般病棟が50床、神経難病の方や回復期リハビリテーション病棟への入院条件を満たさない方のための一般病床が50床、関節や脊椎に障がいのある方のための一般病床が100床、そして睡眠と発達障がいの子供たちのための30床です。外来治療ももちろん積極的にやっておりますが、基本的には地域の先生方との連携を深め、普段はできるだけお住まいに近い所で治療をしていただき、困られたときには当院での治療を進めることにしています。
中央病院は昭和44(1969)年に94床で運営を開始しました。そして皆様のご支援により昭和46年には190床に、平成4年には300床に増床され、平成20年から兵庫県立のじぎく療育センター廃止に伴う措置として30床追加され、計330床で運用しております。この間、当院名誉院長の澤村誠志をはじめ、兵庫県をリハビリテーションにおける先進県にしたいという皆様の思いが行政に届き、センターの中に障がい者スポーツ交流館、職業能力開発センター、福祉のまちづくり研究所、自立生活訓練センターなどの諸施設が併設され、これらの施設とともに兵庫県社会福祉事業団が運営を行っています。
当院の理念は「私たちの目指すもの」として,このホームページに掲載しておりますが、@患者さんの立場に立ったチームアプローチによるリハ医療、A入院から在宅まで一貫したサービス、B安全で質の高い先導的なリハ医療の追求です。この理念を作ってから10年になりますが、その中身は決して古くなってはおりません。現在急性期病院でもチーム医療の重要性が指摘されておりますが、もともとはリハビリテーション分野で実践されてきた過程があります。当院では長い伝統にさらに磨きを掛けて、皆様一人ひとりに合った効果的で安全な医療・リハビリテーションのため、チーム医療を発展させていきたいと思います。
2番目の一貫したサービスは当世はやりの機能分化を考えた病院・治療体系からは乖離していると感じられるかも知れません。この10年間で在宅の概念もケアハウスやグループホームを含めるなど変化して来ました。しかし形態はともあれ、障がいをもつ一人の人間としては、その発病初期から在宅まで一貫して治療を受けたいと思うのは当たり前の気持ちです。可能な限り十分な連携を取り、今まで住んでこられた地域で生活ができることを目指して我々は努力いたします。そのためには地域連携と地域サービスの両方から取り組んでまいります。
最後の安全で質の高いリハ医療の追求のためは、常に研究・研修を進める姿勢が重要です。またこれらの過程で皆様から学んだことを兵庫県民を始め社会に還元しなければなりません。職員や医療関係者向けのみならず,患者さんやご家族のための教育・研修活動を進めます。また常に新しい治療法の開発や治療環境の改善に取り組み、可能であればこれらを診療報酬に反映させて日本中の障がい者の応援を目指します。