兵庫県立総合リハビリテーションセンターリハビリテーション中央病院
内科・循環器内科 神経内科 リウマチ科 整形外科 泌尿器科 リハビリテーション科
小児科・神経小児科 麻酔科 リハビリ療法部 看護部 検査・放射線部 薬剤部
医療福祉相談室 医事課 栄養課 医療安全推進室 地域医療連携室

HOME << 各部門の特色 << 整形外科

整形外科

スタッフ紹介

氏名 役職 卒業年次 専門医資格など 専門領域
司馬良一 所長 昭和41年 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科指導責任者
日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医
日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科認定臨床医
日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本医師会認定産業医
義肢装具判定医師
日本障害者スポーツ協会公認障害者スポーツ医
身体障害者福祉法第15条指定医
小児整形外科
股関節外科
井口哲弘 院長 昭和52年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
日本リウマチ財団登録医
神戸大学客員教授
日本医師会認定産業医
身体障害者福祉法第15条指定医
脊椎外科
関節リウマチ
津村暢宏 副院長 昭和57年 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医
日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科認定臨床医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会認定リウマチ医
義肢装具判定医師
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
股関節外科
膝関節外科
スポーツ整形外科
陳 隆明 整形外科部長
リハビリテーション科部長(兼務)
昭和61年 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科指導責任者
日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医
日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科認定臨床医
日本整形外科学会認定整形外科専門医
厚生労働省主催義肢装具等適合判定医師研修会講師
義肢装具判定医師
神戸大学客員准教授
兵庫県立身体障害者更生相談所嘱託医
身体障害者福祉法第15条指定医
切断・義肢・装具
脊髄損傷
尾﨑 琢磨 整形外科部長 平成元年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
神戸大学臨床講師
身体障害者福祉法第15条指定医
脊椎外科
金澤慎一郎 整形外科部長 平成元年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
小児整形外科
幸野秀志 整形外科医長 平成3年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
義肢装具判定医師
兵庫県立身体障害者更生相談所嘱託医
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
関節外科
切断・義肢・装具
北川 篤 リウマチ科医長
整形外科医長(兼務)
平成7年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本リマウチ学会認定リウマチ専門医
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
関節リウマチ
関節外科
スポーツ整形外科
瀧川悟史 整形外科医長 平成7年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
股関節外科
島 直子 整形外科医長 平成11年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
石田一成 整形外科医長 平成12年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
浜村清香 整形外科医長 平成14年 日本整形外科学会認定整形外科専門医
身体障害者福祉法第15条指定医
整形外科一般
小児整形外科
堂垣佳宏 整形外科医師 平成16年 身体障害者福祉法第15条指定医 整形外科一般

▲Top

学会発表と論文一覧

整形外科の紹介

【整形外科とは?】

整形外科は全身の関節や背骨の痛み・変形・機能障害を治療します。その範囲は広く, 骨折・脱臼や腱・靱帯損傷などの外傷性疾患, 腰痛や頚部痛などの脊椎疾患, 骨粗鬆症などの代謝性疾患, 手の外科, リウマチや変形性関節症などの関節疾患, 小児整形外科, 足の外科, スポーツ傷害, 種々の疾患による切断と義肢・装具, 脊髄損傷, 腫瘍性疾患など多方面にわたっています。当院では各分野の専門家をそろえ, これらの病気の治療をおこなっています。また当院以外の病院で治療されたほうが患者様にとって良いと判断した場合や患者様からのご希望がある場合は, 迅速に適切な医療機関をご紹介申し上げます。セカンドオピニオンを求めて来院される患者様も多く, 歓迎いたします。

【整形外科の特徴】

変形性股関節正や膝関節症などに対する人工関節, リウマチの患者様に対する関節手術や人工関節, 靱帯損傷などのスポーツ傷害に対する手術, 頚椎や腰椎などの脊椎疾患に対する手術の患者様が多く来られます。これらの手術的治療は3階の一般病棟100床で行っております。また, 脊髄損傷の患者様に対するリハビリテーションや手・足の切断患者様に対するリハビリテーションである義肢・装具などの治療も全国的に有名で, 日本全国から患者様がこられます。こちらは4階の特別病棟50床をご用意しています。さらにセンター全体として手術的治療やリハビリテーションの方法, 義肢・装具の改善に向けて職員が一体となった研究チームを作り, 障害を持たれた患者様が1日でも早く持てる機能を回復され, ご自宅に帰ることができるように看護師, 理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,臨床心理士,医療ソーシャルワーカーなどの職種と連携をしてチーム医療・チームリハビリテーションに取り組んでいます。

【外来】

複数医師による外来を行い, できるだけ患者様の待ち時間が少ないように心がけています。詳しくは外来勤務表をご参照ください。できるだけ紹介状のご持参をお勧めします。

【リハビリテーションの特徴】

  1. 関節外科

     3階の2病棟100床は一般整形外科病棟として関節や脊椎の慢性疾患を中心に, スポーツ傷害や骨折などの整形外科疾患に対する手術治療を行っています。総手術件数の半数以上は関節疾患の手術です。特に人工関節手術は関節の痛みを和らげ安定した手術成績が得られており, 近年手術件数が飛躍的に増加してきております。当院は兵庫県下の病院では最も多い手術実績を挙げており全国的にも手術実績の上位に位置づけられております。術後のリハビリテーションには温水プールでの歩行訓練も行っており術後早期の歩行能力の改善に大きな効果を挙げています。術後の入院期間は術後のリハビリを含めて, 通常人工股関節で5〜6週, 人工膝関節で4〜5週を要します。スポーツ傷害に対する関節鏡視下手術も行っています。鏡視下手術は半月損傷, 離断性骨軟骨炎, 十字靭帯損傷, 関節遊離体のほか関節リウマチ等の関節炎も 対象としています。膝関節では鏡視下半月部分切除術および縫合術等の半月板手術, 鏡視下前十字靭帯再建術, 鏡視下後十字靭帯再建術などの靭帯再建術を行って います。関節鏡視下手術は手術侵襲が少なく, 関節機能の早期回復に貢献できる手術法です。術後の平均入院期間は 半月部分切除術で3〜5日, 靭帯再建術で3週を要します。
  2. 脊椎外科

     脊椎疾患に対しては, 慢性疾患・急性疾患を問わず, 頚椎から腰仙椎のあらゆる症例に対応しております。頚椎前方固定や脊柱管拡大術など頚椎手術や胸椎前方固定術など胸椎手術, 椎弓切除術やヘルニア摘出術など 腰仙椎手術を行っています。当院では他院からの手術的治療が必要な紹介患者様が多く, 手術前にはMRIやCT検査, 脊髄腔造影検査など必要十分な検査を施行し, 綿密な治療計画を立案して手術に臨んでおります。手術後の後療法もクリティカルパスに沿って行い, 術後の入院期間は, 腰椎椎間板ヘルニアでは2〜3週, 腰椎椎弓切除術では3〜4週, 腰椎固定術では4〜5週, 頚椎手術では2〜3週を要します。
    椎弓切除術では3〜4週, 腰椎固定術では4〜5週, 頚椎手術では2〜3週を要します。
  3. 切断・義肢装具

    写真-インテリジェント義足
    図1 インテリジェント義足


     当院では切断(上肢、下肢、あるいは多肢)の患者様に対し、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、リハエンジニア及び医療ソーシャルワーカー といった多職種がチームを組んでリハビリ医療に取り組んでいます。兵庫県下だけでなく全国から患者様が専門的なリハビリを受けるために受診されます。他の病院では対応が困難な方の紹介受診が多いことも特徴のひとつです。
    下肢切断の患者様に対しては、入院のうえ早急に仮義足を作成し歩行訓練を行います。大腿切断の場合、膝関節の代わりとなる膝継手を使用した義足を作成しますが、近年の義肢装具の発展により膝継手の種類も多岐にわたっています。その中より患者様の状態に最も適した膝継手を選択して義足を作成していきます。膝継手の一つとして、世界で初めてのマイクロコンピュータ制御義足であるインテリジェント義足(図1:IP義足)は、当センターで研究開発されたものであります。専用のインテリジェント義足を使用したリハビリプログラムを有し、訓練を提供しています。そのほか義足を使用したスポーツ活動(例えばランニング、サッカーなど)の支援も行っております。
     下腿切断に対しては、術後早期よりシリコンライナーを用いて断端の成熟を図り、義足訓練期間を短縮させる方法を、症例を選んで行っております。


    写真-筋電義手
    図2 筋電義手

    上肢切断の患者様に対しては、当院独自のシステムとして、入院後早急に能動義手の仮義手を作成し義手訓練を行います。また、前腕切断の患者様に対しては全国に先駆けて筋電電動義手(図2:筋電義手)訓練ができる体制を作っております。
     義肢は切断の患者様の生活に密接に関係することから、切断の患者様のニーズに応じた義肢の処方作製、リハビリを心がけています。常に世界の最新の知識と情報を収集し、切断の患者様に反映できるようなリハビリ医療を目指しています。


  4. 脊髄損傷

     当院では開設以来1500人以上の脊髄損傷患者様の治療実績があり、日本でも有数の専門病院です。平均すると年間約40から50名の頚髄損傷患者様(リフターを設置した病室を主として利用)と約20から30名の胸・腰髄損傷患者様が入院します。入院後は、医師、セラピスト、看護師、医療ソーシャルワーカーの各専門職とカンファレンスを行い、残存機能など色々な要因を総合的に判断し、適切なゴール設定を行い、それに向けてチームアプローチによるリハビリを進めています。リハビリ経過中には、随時再評価とそれに伴うゴール設定の変更の可能性があります。入院リハビリ期間は頚髄損傷患者様で約4から6ヶ月、胸・腰髄損傷患者様で2から3ヶ月で、在宅復帰を原則としています。

    写真-吊り上げトレッドミル
    図3 吊り上げトレッドミル

    脊髄損傷患者様の厄介な合併症のひとつに褥創があります。病院内に専門チームを作り、褥創の治療を行うと共に、褥創に対する理解を深めて頂くための褥創教室を開催し発生の予防に努めています。入院中は在宅復帰に向けて、環境整備・介護指導を含め、福祉機器や福祉サービスの導入についてのアドバイスを行います。必要に応じて総合相談室の保健師・セラピスト・医療ソーシャルワーカが住宅訪問や助言を行います。退院後は、当センター内にある身体障害者更生施設(病院ではありません)に入所し、自動車運転訓練(免許証の取得はできません)やスポーツ活動など社会生活力を高める訓練を継続して行うこともあります。
     最近では、脊髄損傷不全麻痺患者様に対する新しいアプローチによる歩行訓練を提供しています。全国的にもまだごく一部の施設しか実施されていない訓練方法です。但し誰にでも実施可能なわけではありません。これは、体重免荷とトレッドミルを組み合わせたもので、患者様の体にハーネスを装着してもらい、専用の装置で体を吊り上げて歩行訓練を行うものです(図3:モデルは当センターのセラピスト)。

▲Top

平成20年度実績

【3階病棟(100床)】
疾患分野 手術件数 手術関連合併症
外傷
18

関節 人工関節
 人工股関節全置換術
 人工股関節再置換術
 人工膝関節置換術
 人工膝関節再置換術
 その他
関節形成術
人工骨頭置換術
鏡視下手術
431
204
13
196
12
6
3
2
25
神経麻痺 2
脱臼 2
感染 2
術中骨折 3
脊椎
 頚椎
 胸椎
 腰仙椎
94
36
3
55
感染 2
二次縫合 1
髄液漏 2
神経麻痺 2
硬膜損傷 2
異物残存 1
末梢神経
6

手の外科
18

腫瘍
5

抜釘術
8

その他
27

637
19
【4階東病棟(50床)】
疾患分野 入院患者数 FIM評価法による身体機能の改善度
入院時 退院時
脊髄損傷
 頚髄損傷
 胸腰髄損傷
 腰髄損傷

30
17
2

85.1(N=25)
78.6(N=14)
69.5(N= 2)

97.8
93.0
88.5
切断
 下肢
 上肢

32
7


表にある入院患者数は平成20年1月から12月までにリハビリを主目的として入院した患者の数です。FIMの点数は、すでに退院された患者を対象としたものです。

▲Top

トピックス

1.最小侵襲人工膝関節置換術

写真-全人工膝関節の皮膚切開
図4 全人工膝関節の皮膚切開

単顆置換型人工膝関節置換術は、変形性膝関節症などにより変形、変性した内側(外側)のみを人工関節で置換する方法です。従来の膝人工関節置換術は、一般的には関節面全体を人工関節におきかえる手術のことを意味しますが、痛んでいる部分が関節面の一部である場合、関節面の全部ではなくて、部分的に人工関節におきかえよう、という考え方です。従来の人工関節と比べ切開が小さく、手術侵襲が少ないことが特徴であり、ほとんどの場合、輸血も必要ありません。また、退院までのリハビリの期間もより短く、個人差はありますが、膝の曲がりも従来の人工関節よりも良好となっています。場合によっては両側の手術を同時に行うこともあります。

当院では術前のMRIやX線ストレス撮影をもとに適応を決定しますが、最終的には術中所見により決定されることも多くあります。

写真-単顆型置換術の皮膚切開
図5 単顆型置換術の皮膚切開

この手術自体は昔からありましたが、人工関節のゆるみなどの問題もあり、本邦ではあまり普及しませんでした。しかし近年、手術手技や機種が改良されたため、長期成績が安定し、当院での手術件数も増加しております。

人工関節は、手術手技、デザイン、素材の進歩の著しい分野であり、この単顆置換型人工膝関節置換術以外にも様々な面で改良が加えられています。

2.脳性麻痺患者様に発生しうる頸椎の障害について

出産の前後に、ざまざまな原因で生じた脳の虚血性変化により、四肢、体幹に運動障害が生じたものを、脳性麻痺と呼びます。子供のときに麻痺が出現する意味で、一般に小児麻痺と呼ばれていることもあるようですが、小児麻痺はポリオウイルスによる脊髄の炎症が原因で起こり、急性灰白髄炎とも呼ばれ、脳性麻痺とは別の病気です。

脳性麻痺の患者様に、加齢にしたがって起こってくる障害(二次障害)がいくつかあります。整形外科に関連する脳性麻痺患者様の二次障害として、代表的なものは、股関節障害、脊椎の障害があります。

常に頚などを動かしている不随意運動を伴うアテトーゼ型の脳性麻痺の患者様は、頚の障害をきたしやすい傾向があります。頚の痛みに加え、手指の痺れが出現すれば、要注意です。放置すると症状が進行し、指先の細かな運動、たとえば、箸を上手につかったり、ボタンをとめたりする動作が損なわれ、歩行時もふらついてままならない状態になることがあります。頸髄症とよばれる状態です。

頸髄症は一般の方にも起こりますが、脳性麻痺を伴う方の場合、一般の方に比較して、症状が比較的若い年代(三十歳から四十歳代)で発生します。また、ひとたび発症すると頚の安静が取れないため、症状が進行してしまうことが多く、しばしば手術が必要になります。

多くの場合、頚の神経(頚髄)の通り道を広げる頚椎椎弓形成術を、一般の方の頚髄症同様、当院では施行しています。だだ、手術後、ハローベストといって頚と胴体を固定する装置を、ある一定の期間つけておくことが必要です。その他、手術方法として、頚椎の動きを完全止めてしまう脊椎固定術、頚の筋肉の力を弱める切腱術を行う場合があります。適切な時期に、適切な手術をすることによって、四肢の機能が改善し、病気の進行を遅らせることができます。

いづれにしても、上記のような症状を自覚した脳性麻痺の患者様は、早めに専門医の受診をお勧めします。

図6 頸椎椎弓形成術前後のレントゲン写真
手術後、脊柱管(赤線の間)が拡大されている
手術前 cpレントゲン写真 cpレントゲン写真 cpレントゲン写真
前屈 中間位 伸展
手術後 cpレントゲン写真 cpレントゲン写真 cpレントゲン写真

▲Top

病院長挨拶理念と特色病院の概要外来診療科目各部門の特色病院内のご案内受診のご案内入院のご案内交通のご案内患者様向け教室リンク集さんぽみち休診代診のご案内委員会紹介と活動内容職員募集メッセージ箱HOME